薬剤師と言いますと、いわゆる高給取りで手堅い仕事という印象があります。しかしながら、実際のところ、収入の額に不満を持って転職を覚悟するケースも少なくありません。薬科大へ進学することもかなりの必要となる費用がかかりますし、国家試験を攻略するにも努力が欠かせません。
苦労を重ねて取った国家資格だからこそ、希望通りの年収を得たいといえます。年収の額面の相場については、平均は500万円くらいですが、これについてはトータルの平均であり、ありとあらゆるケースがあてはまるということにはなりません。
年収相場に違いがあるのは、等しい薬剤師資格があっても、勤務場所や就労内容で隔たりが生じるためです。ひとつの例として、会社組織の管理職に匹敵する管理薬剤師になると、手当てが供与されることから、一般的な収入よりも1高くなります。
まず、薬剤師として登録されている人数は、厚生労働省の調べによると全国でおよそ276517人になっています。そのうち男性ではおよそ108068人、そして女性ではおよそ168449人となっており、女性の薬剤師が多い結果となっています。
薬剤師といっても、就職する企業や店舗により年収には大きな差があります。大手薬品会社のような大企業へ就職した場合では、平均でおよそ500万円です。これを給料に換算すると、およそ35万〜37万円となります。
また、全国チェーン店のような処方箋薬局の場合では、およそ470万円です。給料に換算すると30〜32万円です。個人で経営されているような町の薬局になると、500万〜540万円となります。給料に換算すると、36万円〜38万円です。
これらはあくまでも平均的な金額となります。